水
水兵さん (9fwfiikw)2025/2/18 23:49 (No.1391338)削除第25回 東京紅塾発表会のご報告
2月15日、新宿永谷ホールへご来場できなかった講談ファンの為、出演された紅塾・塾生諸兄姉大活躍の一端を勝手にご紹介いたします。
12:00 第一部
開会のご挨拶は神田紅佳さん。軽妙な話術で緊張感漂う会場に和やかな笑いが溢れました。
約40名の出演者のトップを飾ったのは、
* 佐藤隆浩さん「黒田節の由来」大音量の声、堂々たる口演でした。
* 小寺修一さん「佐野源左衛門駆け付け」昨年11月に入塾したという期待の新人。源左衛門に係わる時代背景 のミニ解説付きで歯切れのよい一席でした。
* 染木彩花さん「鍋島猫騒動」凛とした美しい化け猫でした。
* 小川哲朗さん「アフガンの医師中村 哲」誠実な語りは中村 哲先生そのもの。感動致しました。日本に還る棺の担い手のお一人はアフガニスタン大統領でした。
* 行松かおりさん「海賊退治」明朗・快活な表現は海賊たちがカワユイ存在になってましたね。
* グッピー合田さん「牡丹灯篭 なれそめ」高座に上がるなり会場のあちこちから黄色い声援が飛びました。グッピーさんは人気も高いのです。
* 勝又芳子さん「堂々道元・・・波路はるかに」大きなお人形ゴローちゃんを抱えた袴姿も凛々しい芳子さん。腹話術で語る講談には何の違和感もありませんでした。
* 加納里絵子さん「牡丹灯篭お札はがし」発表会は五年ぶりの登場。なんとも妖艶なお札はがしでした。
* なんだかんだ大川さん「母里太兵衛」途中で唄も入りまして爽快な一席でした。大川さんは良い喉をお持ちです。
お仲入り
13:50 第二部
* 密本千種さん「佐野源左衛門駆け付け」令和六年入塾の新鋭。渋いお召し物と美しい発声が良くマッチして軽 快感あふれる一席となりました。
* 山口大地さん「吉岡治太夫」初めて聞く演題でした。袴姿も頼もしい山口さんの一気読みは立て板に水でした。
* いち江さん「義士伝より細川家お預け」黒紋付に黒い袴、堂々の口演はお見事でした。
* 山下みさおさん「牡丹灯篭お札はがし」自信に溢れた語り口は怨霊も安心して出てくる雰囲気でした。
* 道楽亭かね平「ところてん」迫真の人情物語。心をうたれました。
* 紅 幸さん「真田幸村大阪出陣」名調子、豪快な一席でした。
* 田中秀夫さん「杉野十平次と俵星玄蕃」身振り手振りに加えて三波春夫風歌謡講談。楽しみました。
* 小津正隆さん「海賊退治」本日二回目の演目。襲い掛かって来る海賊たち、いずれも迫力満点でした。
* 木内史生さん「南総里見八犬伝」曲亭馬琴と葛飾北斎のコンビで蔦重から出版されたベストセラー作品。
口演のテンポとスピードが上がれば凄みも増すように思いました。次回の高座が楽しみです。
お仲入り
15:40 第三部
* 片寄好之さん「牡丹灯篭お札はがし」釈台を超えて迫って来る怨霊の視線、怖かったですね。
* 幸 紳さん「義士伝より寺坂の口上」表情豊かな表現。義士伝はどれもこれも講談にぴったりの題材だと改めて再認識を致しました。良かったですネエ。
* どんぐり紅元さん「赤垣源蔵徳利の別れ」ベテランの風味とでも言いましょうか、紅元さんから余裕と貫禄を感じ取りました。
* 苑 生さん「神様になった菅原道真(吟入)」唄い・朗読も、こういう講談もアリなのですね。懐の深い紅塾ならではの口演でした。
* 山本敏郎さん「海賊退治」海賊たちが投げつけてくる鉤縄、これを一瞬ロープと発音してしまいました。時代考証にうるさい山本さん、ただちに「綱」と訂正・言い換えておられました。
* けんいちさん「おたのしみ」鉢の木のパロデイ。松・梅・桜がギター・ベース・ドラムに替わり、時頼公はいつの間にやらジミ ヘンドリックスに。抱腹絶倒の10分間でした。最後はイザカマクラがイザ キャバクラになっておりました。
* 紅 恵さん「生き残った寺坂吉右衛門」ミドリの黒髪とか申しますが恵さんの前髪は緑色でした。寺坂と仙石伯耆守の問答は緊張感が漂い気迫の一席でした。寺坂は83歳の長寿を全うしたそうです。
* 紅 海さん「さんふらわあくれない」物語はアデン湾で海上自衛隊の護衛艦のエスコートを離れ、イギリス海軍の駆逐艦のエスコートを得て紅海へと進む緊迫した内容です。海自との交信は日本語で、英海軍駆逐艦とのやりとりは全てエイゴでした。紅塾の国際派、紅海さんならではの演目でした。
お仲入り
17:30 第四部
* 稲田栄二さん「牡丹灯篭お札はがし」明瞭にして緩やかな語り口は怪談話に迫力をもたらすことを知りました。恐かったです。
* 紅 清さん「鉢の木」ネタ帳を釈台の上に広げて訥々と朗読。源左衛門駆け付けになった途端、一気呵成の名調子に激変しました。ビックリです。
* たまねぎ亭紅瑞さん「日本のお父さん茶風林」声優界にまつわるお話。パンパンとタイミングよく叩かれる張扇、その強弱と音色は本日一番のできであったように思いました。張扇の効果を改めて感じさせられました。
* 紅 結「赤垣源蔵徳利の別れ」ピンと伸びた背筋、渋いお召し物がよく似合う紅 結さんの語りは歯切れよく無駄がなく、美しい兄弟愛を感動的に描いてくれました。臨場感は素晴らしかったですよ。
* 契 太さん「宇治拾遺物語」大鯰を熱演。若い女性に転生したナマズおやじ諸共激流に呑み込まれる恐怖感は壮絶でした。
* 紅 吉さん「母里太兵衛」黒いお着物に黒い袴。紅吉さんは巧いですね。ご自分で講談を楽しまれているようです。太兵衛が日本号の槍を持って博多に戻るような表現がありました。博多は幕府の天領で代官の支配地。黒田候の居城は博多ではなく福岡であったと理解しております。この点どなたかご確認いただければ幸です。
* まれ亭千紅さん「この日のために」華やかなお着物、可愛い髪飾りと純和風の千紅さんでしたが演題の中身は超SFでした。違和感も魅力の一つなんですね。
* おおとりは御年85歳の
一 紅さん「雷電為右衛門」落ち着いた柔和な語り口は雷電や谷風の底力を見事に表現されていいたと感じ入りました。 大投了。
打ち出しは19:10でした。今年も大満足の発表会でした。